ワインとチーズを合わせる3つのコツ
ワインのおつまみの定番といえばチーズ。テッパンの組み合わせですよね。ただ、ワインもチーズも世界各国にたくさんの種類がありすぎて、選び方が難しくて迷ってしまうという人も多いんじゃないでしょうか?
みさき
ワインとチーズの産地を合わせる
ワインとチーズは、同じ産地で作られたものを選ぶのが基本となります。日本でのお漬物のようなものだと考えるとイメージしやすいかもしれません。ヨーロッパ各国では、その地域の気候や風土に合ったチーズが作られています。
同じ産地、もしくは近い地域のものを選ぶと相性が良く、大きくハズれることは少ないですよ。
ワインとチーズの熟成度を合わせる
ワインと同じように、チーズにも熟成度による味わいの違いがあります。フルーティーで軽めのワインやスパークリングワインには、リコッタ、マスカルポーネ、モッツァレラなど酸味がありフレッシュ感のある、熟成度が軽めの若いチーズがよく合いますね。
逆に、樽の香りのするスモーキーなワインやどっしりとした重めのワインには、コンテやミモレットなど熟成期間が長く、深い味わいのチーズがよく合います。ワインもチーズも、軽いか重いかで合わせるといいですよ。
ワインとチーズを味や風味などの特徴で合わせる
爽やかな酸味が特徴の白ワインには、熟成させないフレッシュタイプのチーズがよく合います。コクのある白ワインには、マイルドでクリーミーな味わいのチーズが好相性。
また、脂肪分の高めのチーズや塩味が強いチーズは、しっかりしたタンニンを感じる赤ワインや、コクのある白ワインを合わせるのがおすすめです。
代表的な6種類のナチュラルチーズの特徴
ナチュラルチーズは、牛や山羊、羊、水牛などの乳を乳酸菌と凝乳酵素によって固めて、ある程度水切りしたもの、あるいは熟成させたものです。代表的な6種類を紹介していきますね。
- フレッシュチーズ
☞なめらかで爽やかな酸味が特長。ほのかな甘みも感じられます。マスカルポーネ、モッツァレラ、クリームチーズ、リコッタチーズ、などが代表的。 - 青カビチーズ
☞香りと塩味が強く、濃厚な味わい。フランスのロックフォールやイタリアのゴルゴンゾーラが有名ですね。はちみつをかけて食べるのが定番の楽しみ方。 - 白カビチーズ
☞表面が白カビで覆われた、クリーミーでマイルドな味わい。カマンベール、ブリー・ド・モー、クロミエなどが代表的です。クセが少なく、初心者にも食べやすいですよ。 - シェーブルチーズ
☞山羊の乳が原料で、特有の香りと酸味があって、少しクセを感じる味わいです。ヴァランセ、プリニー・サン・ピエールが代表的で、柔らかくホロホロと形状が崩れやすいのも特徴。 - ウォッシュチーズ
☞表面を塩水やお酒(その土地のワインやブランデーなど)を使って、何度も洗いながら熟成させます。刺激的な強めな香りが特徴で、玄人受けのいいの味わい。エポワス、マンステール、モンドールなどが有名です。 - ハードチーズ
☞熟成期間が長いため水分が少なく、かためで濃厚な旨みがあるのが特徴。ミモレット、コンテ、パルミジャーノなどが代表的です。保存性が高く、料理にもよく使われます。
この6種類のチーズにはこのワインがgood
ワインの種類とチーズの種類をうまく組み合わせられるようになると、それぞれの味わいの良さを引き立て合って、さらに美味しさが増します。ここでは、6つのチーズの種類別に、相性の良いワインのタイプをご紹介していきますね。
フレッシュチーズ
爽やかな酸味のあるスパークリングワインと好相性。フルーティーなロゼワインともよく合います。
青カビチーズ
甘口の白ワインや貴腐ワイン、酒精強化ワイン(ポートワイン)と相性抜群。
ミディアムボディの赤ワインとも合わせやすいですよ。
白カビチーズ
コクがあって、ふっくらとした柔らかい味わいの白ワインと好相性。シャルドネが特におすすめです。塩分が強めで熟成の進んだチーズの場合は、ボルドーの赤ワインも〇。
シェーブルチーズ
ロワール地方のソーヴィニヨン・ブランがイチ押し! 酸味のあるスッキリとした味わいの辛口の白ワインとよく合います。
ウォッシュチーズ
ブルゴーニュやボルドーなど、力強さのある赤ワインと好相性。 コクのあるしっかりとした味わいの白ワインもおすすめです。
ハードチーズ
ふくよかでコクのある、しっかりとした味わいの白ワインを合わせるのがおすすめ。熟成した赤ワインも相性抜群です。
まとめ
たくさんあるチーズの個性と特徴を知って、いろいろ食べ比べしながら、お気に入りのワインとの最高の組み合わせを探してみてくださいね。